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点訳の仕方

・手打ち

点字の打ち方の基本は手打ちです。

写真は小型点字器と呼ばれるものです。二枚のプラスチック板の間に紙を挟み、付属の針(点筆)で点字を打ち込んでいきます。

他にもカニタイプという機器もあります。正式名称はライトブレーラーといい、点字を打ちたい場所に対応するところを同時に押します。点字を一つ打つごとに、本体が自動で横にずれて次の点字を打つ準備をしてくれます。その見た目がカニのようなのでカニタイプと呼ばれています。現在では製造が終了されていますが、点友会には10台ほど備品があります。

​これらの機器は、紙の裏面から点字を打つため、読むときと反転して点字を打つ必要があります。一方、模様をつけたり、小さな紙に点字を打ったり、また後から訂正するときなどは、電子機器による点訳と比べて簡単であるというメリットがあります。

・自動点訳

書籍など、大量の点訳を行う時はパソコンの専用ソフトと点字プリンターを使います。点訳したい文章をソフトに打ち込むと、自動で点訳してくれます。それを点字プリンターに送ると、自動で点字を打ち込んでくれます。

点友会では、Win-BESというソフトを使用して、パンフレット点訳を行なっています。自動点訳で文章のほとんどが正しく点訳されますが、人名など固有名詞の読み方やアルファベットなどは間違えていることが多いので、そうしたところを部員が丁寧に校正します。点字プリンターで印刷したら、順番通りにまとめて紐でとじ、パンフレットの完成です。

Win-BESソフトは、代表的な点訳ソフトの一つで、Windows環境でのみインストールできます。東大ではMacBookを推奨しているため、Windowsを持っていない人も多いかもしれませんが大丈夫です。点友会ではWindowsのPCも貸し出すことができるほか、MacBook内にWindowsを搭載する方法をお教えします。

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・立体コピー機

触地図を作るには、立体コピー機を使います。

特殊加工された紙に普通のペンで地図を描き、立体コピー機にかけると、描いた線が熱処理によって浮き出てくる仕組みになっています。

点友会は文化祭パンフレットの点訳とともに、構内マップの触地図を作っています。視覚障がい者用マップに変更があることや、触地図は長年保存ができないことから、毎年作り直しています。

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